かつての詩人ホメロスは、古都テーベを「百門の都」と謳いました。
 現在のルクソールも観光の中心地となっていますが、当時はとても華やかな町だったに違いありません。

 古代エジプト人は太陽の昇るナイル河の東側は生者の町、 沈む西側を死者の町としました。
 彼らにとって死後の世界はとても重要でした。
 人間にとっての一番の恐怖である「死」。
 生きている間に悪いことをしなければ、死後もまた素晴らしい世界で暮らせる、という概念は
 実際に生きている間の秩序を乱さず、充実したものにするためには悪くないものだと思います。
 一方、人間というものはそれでも悪事を働くもので、当時からすでに墓荒らしは絶えませんでした。
 …Karnak, Great Temple of Amen…

 テーベ(ルクソール)が新王国時代の首都になった頃、アメンが太陽神ラーと結びついたアメンラー神は
 統一国家の最高神になりました。
 ここは、その信仰の中心となった神殿です。
 古代の船着場から第一塔門まで牡羊頭のクリオ・スフィンクスがずらりと並んでいます。
 中でもラムセス二世の、134本の巨柱のある大列柱室は圧巻です。



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