…Abydos…

 ここにはラムセス二世の父、セティ一世葬祭殿があり、それまでのファラオの王名表があります。

 
…Dendera…

 ほぼ完全な形で今も尚残っている数少ないハトホル神殿。

 
…Edfu…

 隼の頭を持つホルスを祀ってある神殿。

 …Queen Hatshepsut…

 第18王朝、ハトシェプストはトトメス一世の第一王女として生まれました。
 当時、エジプトは女権社会であり、王位継承権は第一王女と結婚した者がファラオになりました。
 彼女の夫であるトトメス二世は亡くなる直前に王族のひとりであるトトメス三世を次王として任命しました。
 もちろん、娘のネフェルラーと結婚するという形で。
 しかし、その時トトメス三世はまだ幼少だったので、ハトシェプストが摂政の役割を果たすことになりました。
 彼女は摂政でとどまらず、トトメス三世の即位わずか二年目には彼を辺境の地の軍隊に入隊させ、
 20年の間 自ら王として振る舞いました。歴代のファラオたちと同様、付け髭をつけて…。
 彼女が治めている間、大きな軍事遠征も行わず貿易に力を入れたため、平和主義者として知られています。
 デル・エル・バハリにあるハトシェプスト葬祭殿は、三段テラス式の素晴らしい建築です。

 後日談として、王位についたトトメス三世はあらゆる遺跡からハトシェプストの痕跡を破壊したと言われて
 います。
 実際に壁画などからはノミで削り取った跡が克明に残されていますが、これが彼の復讐が意図なのか…
 あるいは、その後再び権利を振りかざして女性がファラオになることを避けるために行われたのかも
 しれません。
 なぜなら、彼女が女王だった頃のものは健在なのですから。
 ハトシェプストは古代エジプトの中で、唯一ファラオになった女性です。


                   
エジプト博物館の
ハトシェプスト像
 

 …Kom Ombo…

 ワニの頭を持つセベク神と隼の頭を持つハロエリス神を祀るための神殿。
 珍しい二重構造をもっています。


 …Memphis…

 上下エジプトを統一した最初の王都の首都であり、3000年以上にわたって歴史上の中心的役割を
 果たしてきた古都。


 …Saqqara…

 AD2650年頃に建てられた最古のピラミッド。底辺140mX118m、高さ約60m。玄室は地下にあります。
 これがギザのピラミッドの原案になっているといいますが、設計者はジョセル王の大臣イムホテプ。
 賢者のひとりです。後に神格化して医術や建築を司る神になりました。

 北側には小部屋にはジョセル王の像が鎮座し、穴から外界を見守っています。
 ちなみにここにあるのはレプリカです。


これがエジプト博物館の
本物の像




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